刑罰によって人が人を裁くというのであれば
人が人によって殺されるのも
また、人の命が人に左右されるのも自然のことだ

そもそも人を殺した殺人犯を死刑に処す執行人は殺人犯ではないのか
人を殺したから罰として貴方も死になさいというのは
ハムラビ法典のようでなんとも原始的で粗野だ

先進国の中で死刑が認められているのは日本と米国だけらしい
死刑廃止を律する裏には当然人権問題が絡んでくるのだが
それ以上にやはり人を人の手で葬るその行為に疑問符が浮かぶのだろう

日本では敵討ちや仇討ちは明治時代に禁忌として廃止された
以後、どんなに恨みがあろうと人が人を殺すことは忌むことであり
第三者によって公平に法によって処されることとなった

でもそんなの本当はただの建前で死刑になってしまえば
被害者の代わりに執行人が加害者を仇討ちすることとなんら変わりは無い
結局は被害者側のエゴ、否、わがままにすぎない気がする

かっこよく法律などと言いまわしているが中身は実に薄っぺらい
人が人を裁くというこの矛盾をいかにも格好つけて
正義などというイデオロギーで固めた取り決めに過ぎない
  
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